真夏の夜の夢

スタジオライフ夏の新作です。
・・・ていうか、公演時期は秋真っ盛りなんですが・・・

配役がどうなっているのかドキドキでしたが、本日ついにファンクラブから詳細が送られてきました。


ハーミア
岩崎・松本
なかなか楽しそうなWキャストじゃないですか!?
岩崎さんは女性で松本君は女の子になる様な気がします。
それぞれ系統の違うモテ系になってくれそう!


ヘレナ
坂本岳大(客演)・関戸
劇団昴・・・どの様な劇団で、坂本さんがどの様な役者さんなのかも詳しくは知らないのですが、客演さんが女性役というのは珍しいのでは・・・?(あ、新納さんがやってたや)
関戸さん、Jr7からまた一人期待の配役ですね!
ヘルベルトは遠目に南海の山ちゃんにしか見えなかったのですが・・・(オイ)
でも楽しみです。


ディミートリアス
奥田・楢原
これもまた違う系統の恐ろしさを持った二人で・・・
奥田さんは根暗に追ってきそうだし、楢原さんは・・・どう来るのかなあ。
以前だったらしきたりにガッチリ囚われたディミートリアスになるだろうなって想像したと思うけど、アーバンクロウが本当に全く知らないバイオレンス楢原だったので。
あの系統で来たら男尊女卑なディミートリアスになるかも。
どんな役作りにしてくるか、ちょっと想像ができません。
あー、しかし松本さんを追い掛け回す楢原さん・・・見た目で年齢的な痛さがないといいですね(コラ)


ライサンダー
曽世・山本
なんかもう、どちらも「はい、了解」と頷いてしまいました。
もしかしたらヴァンレジェ再来?
曽世・岩崎ペアの大人チームに、山本・松本ペアの若者チームというコンセプトなのでしょうか。


パック
小野・倉本
・・・
・・・・・
・・・・・・・
いや、ライフの場合誰がやってもあれなんだけどさ・・・(ファンです)
あ、でも倉本さんは初見ドラキュラのレンフィールドを拝見した時に、とても基礎がしっかりしている役者さんなんだなあ、と思った覚えがあるので楽しみっちゃー、楽しみです。
でも舞台の締めなんだよなあ(いろいろな意味で複雑な思いが)


ティターニア
林さん!!!
やったー!!!ティターニアは是非是非林さんで希望でした!!!
しかもシングルだもん、いつ見に行っても林さんには絶対会えるのは嬉しい☆
最近(というか、ヴァンレジェ以降)ものすごい林さんスキーになっています!
(そんな理屈でトーマもチームを確認せずに「まあ、レドヴィには会えるし」とチケット取りをしてしまいました)


オーベロン
石飛さん
なるほどー、というか、そうきたかー、というか・・・
・・・・主催じゃなくて良かった・・・というか(ハイ?)


ボトム
山崎さん
あー、確かに人はよさそうだけど・・・。
田舎者・・・には中途半端なイメージかも。
いや、なんとなくいつも中途半端な貴族のイメージなので・・・


個人的にはパックに吉田君とか三上君とか来るんじゃないのかなー、と思っていたのですが、大はずれな上に吉田君なんて出演者一覧に名前すら入っていないとな!
折角のシェイクスピアなのに彼がいるのといないのでは作品の締まり方が違ってしまうと思いますですよ、どうでしょう?
まあ、いろいろ劇団の事情もあるんでしょうが・・・
とりあえず様子を見ながらチケット自体は後半を狙う事にします。

・・・で、案内を読んでいて一番気になった文句
「歌うStudio Life”夏の夜の夢”をどうぞお楽しみに」
・・・って
ええ!?
う、歌・・・っ!!??
あかんよ、ヤマモトサン!!!!!(限定?)

トーマの心臓(Seele)

全体の印象は「ああ、ライフの原点なんだな〜」と・・・。
面白さ(わかりやすさ?)やエンターテイメント性で人に勧めるなら、この作品よりもドラキュラとかヴァンパイアレジェンドの方がずっとライフを分かってもらえると思うのですが、どちらかというとこの作品は最近のライフの作品をいくつか見ていて、ライフにある程度(たとえおちょくりであろうが←オイ)好意を持って見れる方に
「一度見てみたら?」
と勧められる作品かなあと思います。
ええと・・・宝塚初心者にいきなりベルバラは今更勧めない心境というか(その例えもどうか)


この作品を演じた事でライフの方向性が定まったというのが納得できた気がしました。
ただ男同士で愛情だのを表現するという方向性を定めたという事ではなくて、もっと大枠というか、もしくは根本。
ライフ作品の多くに流れる、人の孤独性とその救済(もしくは拒絶)や、無償の愛(もしくは求愛)や、寂しさ故にとってしまった残酷な行動。人は寂しく、孤独で残酷だけれど、相手の全てを受け入れて愛する事で、許しを与え合う事もできる美しさがあること。かと思えばどこまでも残酷になりきれる、そういった人の恐ろしい姿から目をそらさないで(でも耽美に?)描ききっている事にも通じていたり・・・
あー・・・何だか書いていて段々分からなくなってきたが(コラ)
これまでライフで見せてもらっていた様々な作品の主題のどれもが、この「トーマの心臓」には詰まっていると思います。



さて、個人感想
ユーリ(山本さん)
あちこちで言っているので今更隠す事でもないのですが、山本さん好きです。はい。
で、好きながらに初っ端からラストまで突っ込みどころ満載で・・・特に動き(笑)
座るな!(内股になるから)
よろけるな!(内股になるから)
一歩近づくな!(内股になるから)
人を避けるな!(内股になるから)
何だその構えは!!!(フェンシング)
とどのつまり・・・
動くな!!!!(ファンです)
いやもう、どのシーンでもくねくねした下半身が気になって、何かって言うと笑いが込み上げて仕方なかったのですが(くどいですがファンです)、そんな動きを差し引いてもこういった心の中に闇を抱えている役は山本さん絶品だなー、と思います。
・・・欲目入っていますか?やっぱり。
山本さんの場合、精神的な葛藤が演技として見えやすいのが良いのう、と個人的には思うのですが・・・。
ダークサイド面に傾いてしまった自分、そこに悦楽を感じている自分を認め、同時に嫌悪しているという二重構造とか。
そもそものところで山本ユーリはサイフリートに興味を示すことが無条件で納得させられてしまう。
人の弱い部分の多面性を表現するのが上手いのう、と思ってしまうのです。(逆に百夜行とかOZのような、確立した一本の強い精神力とかを問われる役は微妙なのを感じてしまいましたが(笑))
あと、個人的に山本さんでよいなあ、と思うのは(ライフならではといいますか)舞台上に既に実態としてない物を愛する様子。
女の子だったり、物だったり、父親だったりの実際に存在するものに焦がれる様子より、求める愛の形が抽象的なものだったり、トーマのように既にいない存在だったり、それが一体どういうものか、半ば観客の想像に任せる形になる実態のないぼんやりとした存在に焦点を当てて「愛している」という姿が何故か説得力があって綺麗だなあ、と思うのです。
さらに、舞台上での山本さんには「友人と楽しく遊ぶ」姿は見えても「我を忘れて一緒に羽目を外す」という様子が想像つかない辺りや、同年代の中で少し落ち着いている少年なんだな、と思わせるあたりや、勉学もただ頭が良いのではなく、見合う努力をした分だけ成績を上げているんだろう、という、言葉では表現されていない様子を雰囲気でまとっている感じが「委員長のユリスモール」という大前提の立場をある程度無条件に納得させてくれたように思う。
動きさえ改善されれば(くどい)本当に当たり役なんだろうなー、と思います。


オスカー(高根さん)
ああ、本当に1歳しか違わないんだろうな(笑)
しかも、精神年齢とかは実際皆とそれ程変わらないのに、皆から「彼は一つ年上なんだよ」という目で見られてしまったために「俺は1歳年上なんだから」と半ば自己暗示のような形でちょっとだけ兄貴な役を皆の前で演じているんだろうな。
という、感じ。
相変わらずな噛み癖にもう笑うしかない感じでしたが(コラコラ)私はこのオスカー、好きです。
なんかもう、色々と不器用そうなんだもん。
なのに同学年の友達からはやっぱり「あいつは一つ年上だから」ってことだけで一目置かれてしまって、なかなかいろいろな事がうまく行っていないんだろうな〜
とか
きっと(同室だし)ユーリにはいろいろ情けない事とかもばれているのに、全部を受け入れてくれている事に物凄い惹かれている、ていうか、ユーリのこと大好きなのに、自分の思うとおりには気持ちを伝え切れていないんだろうな〜
とか
校長との駆け引き、自分が思う以上に上手く行っていないんだろうな〜
とか。
いやあ、愛おしい(大笑)


レドヴィ(林さん)
図書館の小人さん(笑)
なんかこう、トーマの詩を黙って守りつつ、こっそり壊れかけた本を直してくれていたりしてそう。
そうして、時が来た時にユーリにあの本を渡すのです。そんな役割なのです。
ユーリが去ったあと、いつの間にか姿を消していて、そしてまたいつかあの図書館に人知れず思いを連ねた言葉が残されたときに、それをこっそりと守ってくれるのでしょう。
だから最後にはちょっとしたお菓子とミルクをあげなければならないのかしら・・・という感じに、小人さん。(もしくは妖精さん?)
なんだか、レドヴィという学生は本当にいたのかな、と感じてしまう(悪い意味ではなく)少し不思議な雰囲気の学生さんでした。
レドヴィ、というより、林さんのトーマの詩の暗誦がとても穏やかで好きです。


アンテ(吉田さん)
憎らしいのに、憎めない、可愛らしいアンテでした。
吉田君、今更だけど本当にそつのない演技をしてくれると思います。
あまりにそつが無くて憎たらしくなるくらい(オイ)
地声のあの独特の高さがネックになっているのかもしれないのですが、ライフではないところで演技を見てみたいと熱望しております。
・・・でも、ライフにちゃんと帰ってきてね(笑)


サイフリート(舟見さん)
・・・・・・・・・・SM・・・・・ゴフッ・・・・・・
なんかもう、素晴らしく、見事に、腹の底から度肝を抜かれました!
細いなー!!!!!(そこ!?)
彼だけ世界が全く違うぜ!ホントに!!!!
フナミン、新しい世界を開拓してしまいましたのう・・・・帰ってきてね(笑)



と、ザーッとこんな感じかしらのう。
気付けば山本さんを随分語ってしまいました。あかんあかん。
さて次はLeben。
奥田・曽世チームです。
それにしてもアヴェ・マリアはもう一生分聴かせてもらった感じでかなりお腹いっぱい・・・

ミュージカル

4月3日のレミゼ感想です。
この日は別所バル・今ジャベ。
ええと、一言で言うと
「ストイックな2人」
ええ、表の意味でも裏の意味でも(←ここのコメント、意味が分からない方は突っ込まれても返答しかねますので:笑)


もしかしたら以前も言っていたかもしれないのですが、別所バルって悪人じゃないですよね・・・。
多分、本当に「パン一個」を喰うに困って衝動的に盗んでしまったのが唯一の罪で、しかも「脱獄の罪」も集団脱走で、そのときすら
「こいつはトロイから絶対に捕まる。だからこいつが捕まっている間に時間稼ぎが出来て俺たちは逃げられるぜ」
と、最初から仲間から捨石にされる事決定で
「一緒に脱走しないか」
と話を持ちかけられて、結局仲間達は毎回バルジャン以外のほぼ全員がバルジャンが捕まったお陰で逃げおおせている・・・と言う事が何回か繰り返されたのではないかと。

で、今ジャベはそんなふうにバルジャンが捨石にされている事にもなんとなく気がついていながら
「カモにされる弱さを持つほうが悪い」
と大して同情もせずにいたんだけれど、ただ、バルジャンを本心から悪人とは牢獄時代には思っていなかったんじゃないかと思うのです。
むしろ、バルジャンが決まりごとを破って仮出獄許可証を破り捨て逃亡した事を知った時に初めて
「奴もやっぱり悪人だったか」
と認識したのかなー、と思ったのじゃないかと感じました。


バルジャンとジャベールの間に牢獄時代なんらの関係性はなく、ただお互いに
「囚人の一人」
「看守の一人」
という認識しかなかったのが、逃亡したバルジャンをジャベールが追うという関係性が出来て初めてお互いを個人として認識し始めた感じかも。


これは別所さんにしてみたら心外かもしれないのだけれど、最初にマドレーヌ市長として表れた時にジャベールを「あのときの看守だった奴」という認識は殆どしていないように見えた様な気もしたの。
というか、マドレーヌ市長とジャベール警部(あれ?あの時は警部か?)はお互いにビジネス上での付き合いで個人的な付き合いは全くなかったんだろうなーというくらい、本当に美しくお互いスルーだったような(笑)
で、バルジャンはジャベールが「ジャン・バルジャンを捕らえた」と言った時に初めて「そうだ、確か看守にジャベールと言う男がいた!」と思い出して警戒始めるというか(最初の自己紹介に全く持って意味がなし←むしろ自己紹介は観客のためのもの:笑)
更にジャベール側も、偽バルジャンを捕らえたときには「バルジャン」とは追いかけている悪人の一人という認識しかなかったのが、バルジャンが「私が24653だ」と告白したその時になってようやく
「善人の顔をしてこのオレをこれまで騙していたのか!この悪党め!」
と、その他大勢の悪人の一人ではなく、ジャン・バルジャンという個人として認識始めるというか・・・。


結局、法廷のシーン〜対決までのやり取りになるまでは、この2人の関わりというか関係性は観客以外、本人達すら知らずにストーリーが進んで行く感じだったのだ。
半ば観客だけがネタバレを知っている「志村、後ろ!!!」の感覚(←何じゃそりゃ)

ただ、これらは決して悪い意味での認識のなさというイメージがあるのではなく、それでも世界(舞台上)はきちんと確固とした一つの流れや雰囲気が維持された状態で進められて行ったので、キャラクターとしてのスルーはあっても役者同士の演技上のすれ違いという感じは全くなかった。
バルジャンがマドレーヌの時にジャベールに気付いていないようだというジャベール超スルーな感じに対して、ジャベールにとってもバルジャンとは、目の前にいながら逃してしまった悪党の一人であったという苦い過去がこだわりを持たさせる存在ではあるけれど、バルジャンを追いかける事がジャベールの全てではなくて、その他にもテナ達を取り締まったり、革命を起こすぞーと血気盛んな学生達を取り締まったり、やらなければならないお仕事がたくさんある中の一つでしかなかったというか・・・。
むしろ追う者と追われる者がある種本当に「職務」上でのやり取りであったからこそ砦でバルジャンの人間性(?)を見てしまった事がジャベールに迷いをもたらせてしまったようだったというか・・・
あ、なんか言いたいことが混乱してきたぞ。
落ち着け、私。
ジャベールにとって悪人は「完全悪」でなければならないと思っている印象は実はこの日の今さんからはあまり感じられなかったの。
それは、もしかしたら「レ・ミゼラブル」のジャベールとしては色々あれなのかもしれないけれど・・・
自殺に至る経緯にしたって、バルジャンに助けられた事はきっかけの一つではあったけれど、もしかしたらその後砦に戻って学生達の死体を目にして(彼らが血気盛んに粋がっていた所もジャベールは知っていたわけだし)結局バルジャンだけでなく学生の一人であるマリウスを助けてやりたいと言う衝動にも駆られたりとかしていたんじゃないかとか・・・
自分が「悪人」だと信じていた者の行動が分からない事より、自分が義務でやらなければならない事と、自分自身がやりたい事との矛盾点がジャベールを追い詰めていったのかなあ、とか、そんなふうに思っていたりして・・・。


ある種、バルジャンもジャベールも自分自身や対人関係や世界に対して在り方はとても薄かったのだけれど、なんかねえ、2人ともそれはそれで人間的でいいな〜とか思ってしまったのです。
バランスも良かったのかのう。
どちらかがどちらかに対して何か深い気持ちを押し込むようなところもなく、とても見やすい統一した世界観が良かったかも。
まあ、ベストかと言われると・・・(苦)


あー、今回はこの一回しか観劇予定がないので今年度のレミゼはこういう感想で終了です。
この後勢いがあったら裏にも行くかも。
ご存知の方、お付き合いくださいませ(笑)


2週間かけて何とか制覇しました、ライフ4チーム。
そのうち1回は初日。
1回は楽。
やっぱり全チーム制覇ってなかなかスケジュール的にきついです(笑)
「これは!」
ってそのチームをリピートしようと思っても、公演スケジュール見たら後は平日マチネしかないとか、なんかもう私も劇団もギリギリなんだなーとか
(いや、あちらはこっちの事情は関係ないでしょう)
取れていなかった1チームは当日券で狙おうと思って、いつならいけるかとか調節しまくっていたため、けっこうここ2週間のスケジュールがライフに振り回されていた感もあります。
(無事にいけました(^-^))


まあ、だからこそ祭り(笑)
楽しかったから良し。


さてさてドラキュラ感想。(限定岩崎)

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舞台のキャラクターを初めて描くときは、たいていその舞台写真ではなく、役者さんの扮装していないオフィシャル写真や稽古写真から輪郭を取ります。

まあ、結局のところこの私なので(汗)私色にしか描けないあたり、その辺あまり意味が無いのですが、それでも私なりに
「この役者さんのキャラを描くときはここポイントね!」
と思った事等一応チェックして原稿の端にメモってたりするのです。


で、今回何気なーくライフのS世さんを描いてて
「そういえば」
と昔のメモを発掘。

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ここ数日、極端に偏って見てるDVD。
ていうか今はドラキュラだろう、私・・・


ええと、見ているのは主に楢原チームです☆(決してそれが山本チームだからでは・・・多分:笑)
いや、マジ話楢原ヘンリーのラストシーンが大好きなのですよ。

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